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WORKS 開発・ご提案事例

経木を紙で再現
オリジナルで材料を開発した
紙製のわっぱ弁当箱

オリジナル製品開発

日本食のお弁当などに用意られる、木を薄く削った経木で作られたお弁当箱「わっぱ」。高級感があり、駅弁などにも多く使われる人気の高いお弁当容器です。
しかしながら現在、世界的なウッドショックにより木材が高騰、供給不足により「度重なるコストの上昇を吸収できない!」「これからも安定した物づくりができるのか不安だ」 等、このわっぱの製造を行う会社のお悩みを伺い、紙素材で問題を解決できないかと代替の開発をご提案をさせていただきました。

SUMMARY

課題

・木材よりも材料費を抑えたい
・材料の供給状況や価格変動に悩むことなく、わっぱを安定して製造できるようにしたい

中島商店から提案、行ったこと

・紙でわっぱの材料となる経木を再現、食品に耐えられるような業務用わっぱ向けの紙製経木を開発、提案

成果

・木材よりも材料費をコストダウンすることに成功
・木材の経木よりも製造時の端材が少なく、廃棄ロスも削減

わっぱの高級感の要となる、経木を紙で再現できれば…

今回のお客様は、業務用のお弁当箱容器としてわっぱを製造販売される会社でした。
わっぱは、主に高級なこだわりのあるお弁当の容器として採用されることが多く、木材と同様の高級感のある見た目と薄さ、強度が必要となります。
また、お弁当なので食材の水分や熱に耐えられ、口に入れても安全であることも欠かせません。

中島商店では、紙製の食品容器にも多くたずさわってきたノウハウを活かし、経木と同様の強度を持ち、お弁当によく使われる厚紙を用意。
そこに、木目を印刷し食品に使用できるようPPT加工等を施した薄紙を両面に貼合、紙製の経木を作成しました。
お客様の求めるクオリティに近くできるよう、強度等を確認しながらベースとなる厚紙や木目の印刷を変え、いくつか検討し約3ヶ月ほどで完成。
わっぱを作りやすいようにカットし、紙製のわっぱ用材料として納品させていただきました。

オリジナル開発ですが、木材よりも価格も抑えることができ、
わっぱの底や蓋の形(円や楕円)にし、サイドも幅に合わせカットして納品することもできるので、お客様側で製造する時の手間や廃棄を抑えることもできました。

 

木材と紙、選択肢が増えることで安定した供給へ

紙の材料も木では?と思われるのですが、木といってもパルプとされる木材とは少し違う立ち位置にいる原料を使用しており、木材の供給状況、価格とは必ずしも連動しません。
木材のわっぱ、紙製のわっぱ、と選択肢が増えたことにより、お客様が安心して製造を継続できるお力になれれば幸いです。

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